薬についていろいろと調べていると出てくるのが、発毛効果のあるミノキシジルが2種類あることに気づくかと思います。
一つは外用薬の塗るタイプのミノキシジル、通称塗りミノなんて呼ばれていたりします。
もう一つは内服薬の錠剤のミノキシジル、通称ミノタブと呼ばれています。
同じミノキシジルなのになんで外用薬と内服薬の2種類があるんだよと悩まれる方も多いハズ。
そこで今回は2種類のタイプのミノキシジルについて違いや効果についてまとめました。
外用薬の塗るミノキシジル
AGAの治療でクリニックで受診をして処方されるミノキシジルで多いのが、外用薬のミノキシジルです。ボクはミノキシジルのジェネリック品であるヴェラルティスの7mgを使用しています。
手にとって頭皮に塗ったり、直接頭に吹き付けてマッサージしたりするタイプです。
薬のメーカーは違えど、AGA治療薬の主流といえばこの外用薬のタイプです。
クリニックで処方されるもの以外にも、市販品でリアップやスカルプDなどが有名所ですよね。
特徴や副作用は以下の通りです。
- タブレットタイプと比べて効果が出るまでに時間がかかる
- 副作用発現率は約8%で、頭皮のかゆみやかぶれが出る場合もある
効果は頭から成分を浸透させるため、タブレットタイプと比較すると効果は緩やかなものになりますが、その分副作用の発症率が低く、副作用の内容も比較的軽めなものになります。
内服薬のミノキシジルタブレット
内服薬のミノタブは、ほとんどのAGA治療のクリニックでは見かけませんが、まれに処方しているクリニックもあるようです。また、クリニックでの処方ではなく個人輸入でも入手することが可能です。
タブレットタイプなので経口摂取、普通の飲み薬のように飲んで使用しますが、効果は外用薬とは異なってきます。
- 外用薬と比べて効果が出るまでに要する時間が短い
- 副作用発現率がどの程度かは詳細なデータはないが、頭痛や目眩、動悸など重い副作用が出てくる可能性がある
- 飲み薬のため効果が全身に及ぶため、体毛が濃くなる
外用薬とはことなり、身体の内側から作用するため発毛の効果は大きい反面、副作用も大きくなってきます。
さらにミノキシジルの成分が血液中から全身に行き渡るので身体の到るところの毛が濃くなります。
ミノタブの方が治療に適しているのか
外用薬・内服薬の特徴をそれぞれ上げてきましたが、種類が異なれば得られる効果も変わってきます。外用薬はタブレットと比べて緩やかな効果ではあるが、副作用も軽度。
内服薬のミノタブは効果は高いが副作用は重いものから軽いものまで様々+体毛が濃くなる。
人によってはリスクは承知でミノタブを選ぶ方もいそうですし、時間はかかってもリスクの低い塗りミノを選ぶというかたも出てきそうですよね。
ただ、ここで覚えていてもらいたいことが内服薬のミノタブは未認可の薬だということです。
ミノキシジルタブレットやロニテンがそうですね。
日本皮膚科学会でも非推奨
内服薬のミノキシジルは未認可というだけでなく、日本皮膚科学会が定めた男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版において行うべきではないとされています。これは様々なAGAの治療法をA(行うよう強く勧める)〜D(行うべきではない)と推奨度を分類した中での最低評価です。
内服薬はハイリスク・ハイリターンな代物ですが、なぜに最低評価となっているのか。
ガイドラインではこのように記されています。
ミノキシジル内服の有用性に関して臨床試験は実施されていない.
ミノキシジルは降圧剤として開発されたが本邦では認可されていない.また,男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない.それにもかかわらず,全身の多毛症を起こす副作用があることを根拠に,医師が安易に処方したり,一般人が個人輸入で入手し服用することがあるので,医薬品医療機器等法の観点から問題視されている.
多毛症以外のミノキシジル内服薬の副作用の報告は少なく,内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に,胸痛,心拍数増加,動悸,息切れ,呼吸困難,うっ血性心不全,むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載がある.
以上のように,ミノキシジルの内服療法は,利益と危険性が十分に検証されていないため,男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる.
もともと降圧剤として処方されているくすりなので、毛が生えてくるというのはあくまでも副作用であり、AGAの治療薬としてはどの国でも認可されていないんですね。ミノキシジルは降圧剤として開発されたが本邦では認可されていない.また,男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない.それにもかかわらず,全身の多毛症を起こす副作用があることを根拠に,医師が安易に処方したり,一般人が個人輸入で入手し服用することがあるので,医薬品医療機器等法の観点から問題視されている.
多毛症以外のミノキシジル内服薬の副作用の報告は少なく,内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に,胸痛,心拍数増加,動悸,息切れ,呼吸困難,うっ血性心不全,むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載がある.
以上のように,ミノキシジルの内服療法は,利益と危険性が十分に検証されていないため,男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる.
血圧を下げる副産物として毛は映えるものの、副作用については報告が少なくよくわからん薬だから全然進められないよ!ということです。
内服薬はそもそもの目的がAGAの治療薬ではないですからね、用いるんじゃないよと言うことですね。
ちなみに外用薬のミノキシジルはA評価で、治療において行うよう強く勧めるとなっています。
抜け毛を防ぐフィナステリドやデュタステリドもA評価となっています。
結局のところ、広く治療で用いられているミノキシジルの外用薬とフィナステリドなどの内服薬を併用することがベストですね。
治療はクリニックで
個人でも薬を輸入することはできますが、やはり治療はクリニックに言って受信することがベストです。時分の頭の状況を知ることができますし、薬の相談なんかも気軽にできますし。
よくわからない薬に手を出したり、ネット上のあやふやな情報を鵜呑みにする前に、まずは正しく治療をできるクリニックで受診をしてみてください。
ボクが試しに受信してみたG.グリーンクリニックもいいかも知れませんし、有名所で言えばD.クリニックなんてのも良いですね。
本格的に治療を始める前に無料カウンセリングなんてのもできますので、まずは現状を把握してからこれからを考えてみる、なんてのもアリだと思いますよ。